部門紹介医療安全管理部

このページを印刷

基本理念

近年、医療技術の高度化・複雑化・高速化に加え、患者の高齢化も進み、大学附属病院にはより高い医療水準が要求されています。その中で実践される医療は、多職種協働でかつ複雑な連携を要し、他の産業システムと比較してもエラー誘発要因が非常に多いのが現状です。

医療安全管理の実践の上では、エラーの管理、医療の質の管理、医療紛争への対応と、これら三つが重要な基盤と考えられます。医療スタッフはこれらに迅速かつ適切に対応し、安全で良質な医療の実践に努めることが責務です。

医療安全管理部は、日々の診療業務の環境と安全を見つめながら、医療の安全と質の向上に関するスタッフの養成、ならびに安全で良質な医療システムの確立を日々目指しています。

組織

  • 医療安全管理責任者

    福本 義弘(医師・教授(副院長):兼任)
     専門分野:循環器内科学(動脈硬化、心不全、肺高血圧症)、医療安全管理
     

  • 部長

    横山 晋二(医師・准教授:兼任)
     専門分野:循環器内科学、(虚血性心臓病、カテーテル治療)、医療安全管理
     

  • 副部長

    髙瀬谷 徹(医師・講師:兼任)
     専門分野:心臓血管外科学、医療安全管理
    西尾 真(医師・准教授:兼任)
     専門分野:婦人科腫瘍学(がん化学療法、臨床試験)、産婦人科学、医療安全管理
    向笠 道太(医師・助教:兼任)
     専門分野:消化器内科学(胃がん・食道がんの内視鏡診断と治療)、医療安全管理
    古賀 義法(医師・助教:兼任)
     専門分野:小児外科学・小児内視鏡外科学・医療安全管理
     

  • 医療安全管理者

    田中 芳明  (医師・特命教授:専従)
     専門分野:医療安全管理、代謝・栄養学、予防医学、小児外科学、消化器外科
    早川 晴美  (看護師:専従)
    林  ゆかり(看護師:専従)
    合原 則隆  (看護師:専従)
    冨田 康裕  (薬剤師:専従)
     

  • 医薬品安全管理責任者

    樋口 恭子 (薬剤師・薬剤部 副部長)
     

  • 医療機器安全管理責任者

    杉原  学  (臨床工学技士・臨床工学センター 技師長)
     

  • 医療放射線安全管理責任者

    安陪 等思(医師・教授)
     専門分野:放射線安全管理,放射線医学,画像診断学,画像下治療
     

  • 医療安全管理事務室  医療安全担当

    江口 昌文 (室長 事務職員:専従)
    西村 和孝 (課長補佐 事務職員:専従)
    原槇 佳代子(事務職員:専任)

業務

  1. 医療安全確保のための業務改善計画書を作成し、それに基づく各部門における医療安全対策の実施状況を把握、分析し、医療安全に必要な業務改善等の具体的対策を策定する。
  2. 事故その他の医療安全管理部門において取り扱うことが必要なものとして病院長が認める事象が発生した場合における診療録及びその他診療諸記録、患者及び家族への説明、その他の対応状況を把握し、当該事象の発生の原因究明及び当該結果に基づく対策の実施等について職員を指導すること
  3. 医療の安全に資する診療内容のモニタリング及び医療安全の認識の浸透度の確認等を行なう。
  4. 医療安全対策に係る体制を確保するための職員研修の企画、実践し、実績を記録する。
  5. 医療安全管理対策に係る取り組みの評価等を行うカンファレンスを週1回開催する。
  6. 医療安全管理対策委員会との連携状況及び事務取扱に関すること
  7. 患者等の相談件数及び相談内容、相談後の取扱いに関すること
  8. 医療安全管理者の活動実績の記録に関すること
  9. 医療事故、インシデントの収集と集計、分析、対策の実施に関すること
  10. 医療機関等の医療安全に係る情報収集及び医療安全情報の発行、職員への周知及び指導に関すること
  11. 医療安全に係る連絡調整に関すること
  12. 医療安全管理マニュアル等の作成、整備に係ること
  13. その他医療安全管理に関すること

医療に係る安全管理のための指針

1.安全管理に関する基本的考え方

医療の全ての領域における安全の確保、安全管理体制の確立、指導体制の確立、 情報の共有及び伝達の円滑化、医療教育の充実を図り、医療事故の発生防止に努めるとともに、医療の基本理念である患者の生命の尊厳と権利の尊重及び 患者との信頼関係のもとに安全な医療の確立と医療の質の向上に努める。


2.安全管理のための委員会その他医療機関内の組織に関する基本的事項

久留米大学医学部附属病院医療安全管理規程第3条に基づき、病院長のもとに、医療の事故防止に関する必要な事項を審議し、対策を講じるために医療安全管理対策委員会を置く。 医療安全管理対策委員会は、医療ガス安全・管理委員会、感染対策委員会、輸血療法委員会、放射線障害防止委員会、病院倫理委員会、未承認新規医薬品等評価委員会、高難度新規医療材料評価委員会及び看護師特定行為管理委員会と連携し、医療の全ての領域における質の向上と安全の確保を図り医療事故の防止に努める。


3.安全管理のための職員研修に関する基本方針

医療法に基づく医療に係る安全管理のための基本的考え方及び具体策等については、 職員へ周知徹底を図ることを目的として、TQM講習会等の研修会を年2回以上開催し、必要に応じて適宜開催する。研修の実施内容については、記録しなければならない。


4.事故報告等の医療に係る安全の確保を目的とした改善のための方策に関する基本方針

久留米大学医学部附属病院医療安全管理規程及び久留米大学医学部附属病院医療安全管理対策委員会規程に基づき、医療事故等の調査及び原因分析、再発防止対策を策定し、病院全体で組織横断的に対応する。 合併症・併発症等報告書は、診療録、看護記録、その他診療諸記録に基づき作成する。立案された再発防止対策等については実施状況の調査及び見直しを行い、医療に係る安全の確保に努める。


5.医療事故等発生時の対応に関する基本方針

医療事故が発生した場合は、迅速に患者の救命や回復に全力を尽くし、病院の専門職のすべての機能を発揮させ、医療事故対応マニュアルに基づき、適切に対応を行うこととする。


6.医療従事者と患者との間の情報の共有に関する基本方針

患者との情報の共有については、久留米大学病院医療安全管理マニュアルに定めるインフォームド・コンセントの実施手順に基づき適切に実施する。診療情報開示について、患者・家族等から求めがあった場合には、久留米大学病院個人情報の開示、訂正等及び利用停止等に関する実施要領に基づき診療情報を提供するものとし、当該指針について閲覧の求めがあった場合には、原則としてこれに応じる。


7.患者からの相談への対応に関する基本方針

医療行為等に関する患者等からの相談に対しては、患者相談窓口に関する規約に基づき、その責任者及び担当者等を決め、誠実に対応するとともに相談により患者等が不利益を受けないように適切な配慮をする。


8.その他医療安全の推進のために必要な基本方針

久留米大学医学部附属病院医療安全管理規程及びその他の安全管理規程等に基づき、総合的に医療の全ての領域における安全の確保及び推進に努める。高難度新規医療技術を用いた医療については、久留米大学病院高難度新規医療技術管理部規程及び久留米大学病院高難度新規医療技術評価委員会規程に則り、その適正な実施を検討する。

久留米大学病院医療安全監査委員会

令和4年度

令和3年度

令和2年度

令和元年度

平成30年度

平成29年度

医療安全監査要領