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久留米大病院

採用情報

核医学・PETセンター

がんの発見例

十二指腸GIST(消化管間質腫瘍)

FDG PET/CT癌検診を契機に十二指腸のGISTと診断された症例です。
十二指腸下行脚に異常集積(黄矢印)を認めます。後日、施行された造影CTでは径18mm大の結節病変(赤矢印)を認めました。消化管内視鏡検査では粘膜下腫瘍と診断され、組織生検にて消化管間質腫瘍(GIST)と診断されています。GISTは稀少癌の一つに位置づけられ、大きくなると転移を起こす可能性もあります。本症例は肝転移や腹膜播種等を認めず、PET検診にて早期に発見された症例と考えられます。

食道癌

食道癌の症例です。
食道の病変部位に異常集積(黄矢印)を認めます。また、腫大した右鎖骨上リンパ節や腹部リンパ節に異常集積(青矢印)を認め、食道癌による多発リンパ節転移と診断できます。
このようにPET検査は病変の拡がり(リンパ節転移、遠隔転移など)の診断に非常に有用です。

右下葉肺癌

右下葉肺癌の症例です。
右下葉肺門側の腫瘍に異常集積(橙矢印)を認めます。また、腫大した右鎖骨上リンパ節や縦隔・右肺門リンパ節に異常集積(青矢印)を認め、多発リンパ節転移と診断できます。
さらに大腸(上行結腸)に予期せぬ異常集積(赤矢印)を認めています。大腸内視鏡検査にて大腸腫瘍を認め、組織生検では大腸癌と診断されました。
このようにPET検査は原疾患とは別に予期せぬ異常集積を検出することがあり、重複癌の検出にも有用です。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫の症例です。化学療法の前後の画像を提示しています。
治療前のPET画像では、多数の腫大リンパ節に異常集積(赤矢印)を認め、病巣の拡がりを診断することができます。一方、治療後の画像では腫大したリンパ節は縮小して、異常集積も消失しています。PET画像上、完全寛解と診断することができます。FDG-PET検査における悪性腫瘍の治療効果判定には悪性リンパ腫のみが保険適用となっています。