救急専用の医療機器を装備し、救急医療の専門医師と看護師が搭乗した専門ヘリコプターです。これを救命救急センターに常駐させ、消防機関等からの出動要請に基づき、救急現場に向かい、現場及び救命救急センターに搬送するまでの間、患者に救命医療を行います。
全国で5番目に福岡県に配備され、学校法人久留米大学が事業主体となり、久留米大学病院高度救命救急センターを基地病院として、平成14年2月1日から福岡県全域を対象に運航を開始しました。平成15年9月30日からは、佐賀県全域に、現在は大分県一部にも運航しています。
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救急の専門医師や看護師が搭乗したヘリが現場で治療を開始することで、救急搬送時間の短縮による救命率の向上や後遺症の軽減、へき地における救急医療体制の強化、災害時の医療救護活動の充実を目的としています。
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ドクターヘリは毎日運航します。有視界飛行での運航のため、出動時間は午前8時30分から夕方(日没前30分)となっています。悪天候で視界不良の場合には、この時間内であっても飛べない場合があります。
ドクターヘリ最終時刻表
月 | 日没時間(月間最早) | 出動要請最終時刻 |
4月 | 18:39 | 18:00 |
5月 | 19:01 | 18:30 |
6月 | 19:23 |
7月 | 19:20 |
8月 | 18:47 | 18:00 |
9月 | 18:05 | 17:30 |
10月 | 17:28 | 17:00 |
11月 | 17:10 | 16:30 |
12月 | 17:10 |
1月 | 17:21 |
2月 | 17:49 | 17:00 |
3月 | 18:15 | 17:30 |
※日没時間のデータは国立天文台、天文情報公開センター、暦計算室による。 地点:北緯33度35分、東経130度24分(福岡市)高さ0m。
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ドクターヘリには、操縦士1名、整備士1名、医師1〜2名、看護師1名が搭乗し、1〜2名の救急患者に対応することができます。人工呼吸器や心電図、電気的除細動器、吸引器、超音波診断装置などの救急治療用機器や薬品、注射などを搭載し現場や機内で救命医療を行うことができます。ドクターヘリは毎日運航するため、医師4名、看護師9名、操縦士4名、整備士6名、運航管理センター管理担当者2名、ドクターカー運転手2名をドクターヘリスタッフとして確保しています。
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県内に臨時の離着陸場(学校のグランドや公園、球技場など)を多数確保しています。その中から消防本部が選定した救急現場に最も適した離着陸場に着陸し、そこに救急車で運ばれてきた患者に救命医療を開始します。
離着陸場一覧
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以下の条件が考えられます。
1)生命の危険が切迫しているか、そのような可能性がある患者。
2)重症熱傷・多発外傷・四肢切断等の特殊救急疾患の患者。
3)救急現場で緊急処置に医師を必要とする患者。
4)長時間の搬送が予想される重症患者。
出動基準ガイドライン
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消防機関が119番通報受信時や出動現場で、医師による早期の治療が必要と判断した場合に基地病院のドクターヘリ運航センターに要請します。また、各地域の医療機関が収容している患者を、高次の医療機関に救急搬送する必要があると判断した場合にもドクターヘリを要請することができます。
但し、一般住民の方が直接要請することはできません。
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ドクターヘリ事業は、国及び福岡県から拠出された補助金で運営されています。そのためドクターヘリで搬送された場合の搬送費用は、保険診療の範囲内で患者負担となり、医療機関から患者へ請求されます。
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