久留米大病院

当センターは、地域の高度医療機関として口の中や顎に関する病気を中心に、広く患者さんを受け入れています。受診される患者さんのほとんどが開業医の先生からの紹介です。令和元年・令和2年は、年間のべ約2万人が来院されました。院内設備は、歯科用ユニット15台、22床のベッドを保有し診療にあたっています。

 

対象疾患は専門性が高いものがほとんどで、有病者に対する歯科治療、高度な親知らず抜歯、虫歯・歯周病・副鼻腔などから生じた重度の感染症に対する治療、口腔乾燥や原因がわからない痛みなどの精査や薬による治療、顎の手術後や先天的な影響で顎骨が少ないまたは欠損している方の骨の造成やインプラント治療、口腔・顎骨・唾液腺（耳下腺を除く）などに生じた嚢胞、良性腫瘍、癌（悪性腫瘍）に対する切除手術、顎骨骨折などの顎顔面外傷に対する整復手術、顎の変形を伴う咬合異常や歯並びの不整があり、矯正治療だけでは困難な方に対する顎矯正手術、就寝時に低呼吸や無呼吸が生じる睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース型治療器の作製などです。また、近年では癌（全身）の手術・化学療法・放射線治療の前後において、歯科医師や歯科衛生士が口腔状態や機能の管理を行うことで治療期間の短縮や全身合併症の予防につながることが明らかになり、各診療科の先生と連携して周術期口腔機能管理を担っております。口腔に関しても同じであり、当センターでは口腔癌に対する手術・化学療法・放射線治療などを用いた集学的治療を行っており、周術期口腔機能管理が支持療法として必須のものと位置付け取り組んでおります。

 

受診の際はかかりつけの歯科医師、医師とご相談の上、ご予約を頂いて受診ください。