睡眠医療外来耳鼻科的治療

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診断

  1. 上気道(鼻腔・口腔・咽喉頭)の評価
  2. 顎顔面形態の評価

治療

■1.選択

  • 咽頭拡大術の適否
  • CPAPの適否
  • 口腔内装置の適否
  • 治療の順序を決める

 

■2.導入

  • 鼻副鼻腔疾患
  • 咽喉頭疾患の治療

扁桃肥大の診断(Mackenzie分類)

覚醒時に擬似的にいびき音を出させ、咽頭の閉塞パターンを観察します。

 

肥大なし
I度肥大
II度肥大
III度肥大

 

いびき音テスト

覚醒時に擬似的にいびき音を出させ、咽頭の閉塞パターンを観察します。

 

 口蓋垂型(前後型)
 口蓋扁桃型(左右型)
 全周性型

 

睡眠時呼吸障害(SDB)に対する咽頭拡大術の適応

■1.咽頭拡大術がSDBの治療の中心となる場合。

  1. 扁桃肥大がある(II度以上) 。
  2. いびき音テストで狭窄が左右型。
  3. 顎顔面形態上のリスクが小さい。

 

■2.咽頭拡大術単独では効果が不十分だが、CPAP、口腔内装置など他の治療の補助として必要な場合。

  1. 扁桃肥大がある。
  2. いびき音テストで狭窄が左右型。

咽頭拡大術前後のAHIの変化

※1時間当たりの無呼吸の回数を無呼吸指数(Apnea Index、略してAI )と言います。

※1時間当たりの換気が50%以下に低下する回数を低呼吸指数(Hypopnea Index、略してHI )と言います。

※睡眠1時間当たりの無呼吸と低呼吸の合計の回数を無呼吸低呼吸指数(AHI )と言います。

<2002年5月~2004年12月、術後3ヶ月で判定>

 

■1.咽頭拡大術を治療の中心とした症例。

(10例、全て男性、平均年齢31.9歳)
AHI : 54.7→14.3 (AI : 40.0→2.8)
改善度 73.8% (93.0%)

 

■2.咽頭拡大術を補助的治療として行なった症例。

(12例、全て男性、平均年齢 37.1歳)
AHI : 74.0→36.2 (AI : 43.3→14.6 )
改善度 51.1% (66.3%)

咽頭拡大術単独で著効した例

38 歳男性 166cm 90 kg (BMI 32.8%)
AHI 69.7 (AI 56.5)→ 8.3 (1.8)
SpO2 平均 86% (最低 73%)→ 95%(85%)
頭部レントゲン図

術前後の咽頭形態の変化

 

術前   術後

 

 

術前   術後

CPAPと咽頭拡大術を組み合わせた1例

31 歳男性 169cm 105 kg (BMI 36.8%)
AHI 126.8 (AI 96.7)
SpO2 平均 79% (最低 65%)

頭部レントゲン図
口腔内所見   咽頭所見
 

 

 

初回 (AHI=126.8 / 平均SpO2=79%)

CPAP後 (AHI=40.7)

咽頭拡大術後 (AHI=57.9)

術後CPAP (AHI=7.7 / 平均SpO2=98%)