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PET検査の仕組み

PET検査は、微量な放射線を放出する検査薬を体内に投与し、
その体内分布を画像化する検査です。

ブドウ糖

PET検査にはブドウ糖にフッ素-18[18F ]という放射性同位元素をつけた検査薬18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)を体内に投与します。

がん細胞が正常細胞に比べて、約3~8倍のブドウ糖を細胞内に取り込む性質を利用し、ブドウ糖が多く集まっている場所から、がん細胞の位置や大きさ、さらには悪性度を調べます。

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個人に合わせた薬の量

当院では、当日、院内でお薬を作り、薬剤師が品質管理を行った上で体重にあわせてお薬の量を決定します。これにより、患者さんの体格に左右されず、安定した情報を得ることができ、かつ体内被ばくも最小限に抑えることができます。また、当院のPET検査では、SUV値を算出すること(局所的なFDGの集まりを半定量的に数値化すること)も可能であり、より、精度の高い診療を行うことができます。

  1. サイクロトロン

    1.サイクロトロンで「18F」を生成します。

  2. 合成装置

    2. 合成装置で「FDG」を合成します。

  3. 薬剤師によるチェック

    3. お薬としての品質を薬剤師がチェックします。

  4. 個人の体重にあわせる

    4. 分注器により、個人の体重に合わせた量を分けます。

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当院のPET診療について

当院ではPETのみを行うPET専用装置と、PET装置にCT装置を加えたPET/CT装置の2種類があります。

PET装置とPET/CT装置

全身撮像の場合は目の上から大腿部までの体幹部全体が撮像の範囲となります。

PET装置は、ポジトロン核種(11C、13N、15O、18F、68Ga、82Rbなど)の陽電子が消滅する際に放出される2本の511keVのγ線を同時計数することにより画像化します。当院では18F-FDGを投与しますので、糖代謝画像が得られます。

これに対して、PET/CT装置は、PET装置にCT装置が加わった一体型の装置です。この装置は、一度の検査でPETの画像とCTの画像とを重ね合わせた融合画像を作成することが出来ます。融合画像の活用によって、より明確に病変の部位や範囲を診断することが可能です。


PET画像+CT画像=融合画像

久留米大学の独自の取り組み

乳房PET

乳房を詳しく診るため、専用台にうつぶせの状態で、PET撮像をします。
乳房がつぶれることなく大きく描出されるため、乳がんの発見率が上がります。

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PET検査の流れ

  1. 静脈注射

    1. 薬剤であるFDGを静脈注射します。

  2. 一時間程度安静

    2. 体内に薬剤が十分に行き渡るように、一時間程度安静にします。

  3. 撮像

    3. PETカメラで撮像します。(約23分間前後)

  4. 読影・診断

    4. 撮像をした画像をもとに、PET認定医が読影し、診断します。

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PET検査でのご注意点

  • 前日は過度な運動はお避け下さい。
  • 当日、検査前4時間の絶食(飴、ガムやスポーツ飲料水を含む)をお願いします。ただし、糖分を含まないお茶や水の飲用は差し支えございません。
  • 糖尿病で治療中の方は、血糖値を150mg/dl以下にされた方がよい検査になります。血糖値によっては、検査を受けられない場合がありますので、予めご相談ください。
  • 糖尿病治療薬以外の定期内服薬については、検査当日に服用されても結構です。
  • 大腸、婦人科系を詳しく診るため、2日前からかかりつけ医師または薬局販売の便秘薬服用をおすすめしています。ただし、下痢の症状のある場合は除きます。
  • より詳しく、診るために、2回目の撮像を行う場合があります。

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PET検査の安全性

PET検査中は大きい音もなく、検査装置内を狭く感じることもありません。着衣のまま検査台に寝ているだけで検査が終わります。よって、PET検査は苦痛や不快感を伴う検査ではありませんし、安全です。

副作用に関しては、投与するFDGが体内に存在するブドウ糖とよく似たブドウ糖製剤であり、アレルギー等の副作用は非常に少ないと考えられています。

PET検査の被ばくは胃のX線検査よりも低く、また、投与されたFDGは110分ごとに放射線が半分になります。さらに、尿から排泄されますので、翌日までにはFDGは体内からほとんどなくなります。


放射線の影響

UNSCEAR 2000 Reportより引用

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